日本女子バレーボールの歴史は、常に「高さのハンデを技術と組織力で覆す挑戦」の歴史でした。1964年東京五輪の「東洋の魔女」に始まり、2012年ロンドン五輪で銅メダルを獲得した竹下佳江・木村沙織らの時代、そして直近のパリ五輪まで、歴代選手たちが築き上げてきたディフェンスカルチャーは今もチームの根底に流れています。
現在、国際バレーボール連盟(FIVB)が発表する女子バレーボール世界ランキングにおいて日本は6位前後に位置しています。トルコ、イタリア、ブラジル、アメリカといった屈強な強豪国がひしめく上位グループにおいて、1セットを奪い合うポイント配分システム(FIVBランキングシステム)は極めてシビアです。
格下の相手に1セットを落とすだけでもランキングポイントを大きく削られる仕組み上、現在の日本代表には「全試合で圧倒的な集中力を保ち続けるメンタリティ」が求められています。歴代の名セッターたちが体現してきた緻密な配球と、現世代のパワーバレーが融合したとき、真のメダル候補としての地歩が固まります。