ミームの拡散スタイルは、展開されるプラットフォームの特性によって大きく二分されます。それぞれの主戦場における特徴を整理してみましょう。
X(旧Twitter)におけるミームの主流は、「画像テンプレート」と「テキスト構文」です。海外のアニメや映画のワンシーン、日常のシュールな瞬間を切り取った画像に、誰もが共感できる悲哀や皮肉を込めたキャプションを添える形式が定着しています。また、独特の言い回しを定型文として活用する「◯◯構文」は、リプライ欄や引用リポストを通じて瞬く間に波及します。
一方、TikTokを主軸とする縦型ショート動画では、「音源(オーディオ)」と「身体的リアクション」がミームの中核を担います。耳に残るキャッチーなフレーズやテンポの良い楽曲の一部が切り取られ、それに合わせた決まったダンス、表情の変化、日常の「あるある」を再現する動画が何千本も連鎖していきます。
さらに現在では、TikTokで火がついた音源のパロディがXでテキスト構文化されたり、Xで話題になった画像ネタがYouTubeショートで動画化されたりと、プラットフォームを越境して多層的にミームが進化する現象が日常化しています。