2026年の若者たちが提唱する「令和版・恋のABC」は、身体的な接触の段階を示すものではなく、心の距離感やデジタル上のコミュニケーション段階を指す言葉へと変化を遂げている。ネット上で共感を集めている新たな定義の一例を挙げよう。
「A=Authenticity(お互いの素顔を見せ合えるか)」、「B=Boundaries(個人の境界線とプライバシーの尊重)」、「C=Consent(あらゆる段階での明確な同意)」という解釈だ。あるいは、デジタル上の距離感になぞらえて「A=アカウントの相互フォロー」「B=ダイレクトメッセージでの日常会話」「C=リアルでの対面」と分類する若者も少なくない。かつての物理的な身体表現から、精神的な安全性やデジタル空間における人間関係の整理へと、関心の中心が完全にシフトしていることがうかがえる。