個人クリエイターにとって最大の敵は「過剰在庫」と「資金の固定化」だ。従来の大量生産方式では、1枚あたりの単価を安くするために数百〜数千枚を発注し、結局部屋を段ボールの山にしてしまうケースが後を絶たなかった。
小ロット制作の登場は、このエコシステムを根本から変えた。新作イラストを発表するたびに30枚だけテスト生産し、完売したら追加発注する。あるいは受注生産イベントで確定した数だけを作る。在庫を抱えるリスクをゼロに近づけつつ、平面ステッカーよりも高い販売価格を設定できるため、クリエイターの利益率は劇的に向上している。