大谷選手のフィジカルを語る上で欠かせないのが、入団当初からの劇的な体型の変化です。高校・日本プロ野球(NPB)・メジャーリーグ(MLB)とステージを上げるごとに、そのシルエットは別人のように進化を遂げてきました。
花巻東高校時代の大谷選手は、身長193cmに対して体重は約86kg。長身でありながら線が細く、しなやかな投球フォームが特徴的な「原石」でした。当時から規格外のボールを投げていたものの、肉体的な完成度はまだ発展途上にありました。
転機となったのは北海道日本ハムファイターズ時代です。プロの過密日程を戦い抜くため、計画的なバルクアップを開始。ダルビッシュ有選手らとの合同自主トレや栄養学の本格導入を経て、日ハム最終年には約97kg〜100kgにまで増量しました。
そして海を渡り、エンゼルスからドジャースへと移籍した現在、大谷選手の公称体重は約106kg(235ポンド前後)に達しています。昔と今の写真を比較すると、特に肩幅の広がり、分厚い胸板、大腿部の太さが一目瞭然です。単に脂肪で体を大きくしたのではなく、極限まで鍛え抜かれた除脂肪体重(筋肉量)を増やしたことが、現在の圧倒的な立ち姿を生み出しています。