変化は衣類だけにとどまらない。建築やインテリアの世界では、さらにダイナミックな変革が起きている。
「バイオフィリックデザイン(人と自然のつながりを生かす設計)」は、いまやハイエンドなオフィスや住宅の標準仕様だ。白を基調としたミニマルな空間に、壁面緑化や大ぶりの観葉植物を自然な形で溶け込ませる手法が評価を高めている。
都内のあるIT企業の本社を訪ねた。全面ガラス張りのオフィスは、真っ白なデスク環境と、天井から吊り下げられた豊かな植物の緑で見事に統一されている。社員の一人は「以前のグレーや黒中心のオフィスに比べ、あきらかに集中力が持続し、夕方の眼精疲労が和らいだ」と語る。空間が人間の生理機能に与える影響は、もはや無視できない。