この現象は日本国内にとどまらない。アジア圏や欧米の主要都市でも、日本の「還暦」というカルチャーと、それに伴う赤いアパレルの贈答習慣が「60th Red Celebration」としてジワジワと浸透し始めている。
欧米には元来、60歳の節目をこれほど象徴的なカラーと共に祝う習慣が存在しなかった。しかし、日本のポップカルチャーや伝統工芸のブームと相まって、欧米の富裕層の間で「人生の節目にプレミアムな赤い服を贈る」スタイルがクールな文化として受け入れられつつある。京都の伝統染織工房が手がける本漆染めの限定モデルなどは、海外からのEC注文が全体の3割を超えているというから驚きだ。