大人が眉をひそめる一方で、当の本人たちの意識は驚くほどフラットだ。
都内の繁華街で話を聞いた中学3年生の女子生徒は、不思議そうに首をかしげる。「別に大人に見せるために撮ってるわけじゃないです。プリクラをアルバムに貼るのと同じ感覚。自分たちの思い出を記録してるだけなのに、大人に勝手に転載されて『最近の中学生は…』とか言われても困る」。
彼女たちにとって、レンズの前で感情を表現する行為は特別なアピールでも反抗でもない。ただ日常を切り取り、仲間内で共有するナチュラルなコミュニケーションの一部にすぎないのだ。この「日常感覚のずれ」こそが、大人世代との決定的な摩擦を生んでいる。