近年の大気大循環の変化は、春から夏にかけての気候にも顕著な影を落としている。2026年にかけて懸念されているのが、上空の偏西風の蛇行に伴う「山越えシアーライン」の形成だ。内陸部特有の激しい昇温によって発生する上昇気流と、山間部から吹き降ろす冷気が前橋・伊勢崎上空で激しく衝突し、わずか15分で落雷と雹(ひょう)を伴うゲリラ豪雨を発生させる。
かつては「夕立」の一言で片付けられていた現象が、現在では短時間で数十ミリの雨量をもたらす線状の雨雲群へと発達しやすくなっている。2026年に入り導入が進む高解像度レーダーの解析でも、群馬県上空は関東平野の中でも特に積乱雲が急発達しやすい「大気の気流衝突帯」であることが裏付けられた。