物語の中盤、千空率いる科学王国と司帝国の全面対決において、彼の存在は戦局を左右するキーパーツとなった。千空の掲げる科学による全人類救済と、司が求める選別された理想郷。極端な二つの思想が激突する中、彼はどちらの狂信者にもならず、「命を奪わない」という独自の軸を堅持した。
千空と交わした「無血開城」のための密約は、作品史に残る名場面として語り継がれている。彼の妥協なき決断がなければ、ストーンワールドの復興はより凄惨な犠牲の上に成り立っていたはずだ。ロジックに徹する千空と、圧倒的な武力を誇る司。その双方と対等に対話し、第三の選択肢を提示できた交渉力は、彼の隠された真価である。