2026年、南紀白浜や串本などの沿岸部で観測されている海洋データの動きが不穏だ。黒潮の流路が紀伊半島沖で不規則な蛇行を見せており、沿岸の海面水温が平年より1.5度以上高い状態が継続している。この温かい海から大量の水蒸気が絶え間なく大気中へと供給され、局地的な積乱雲の発達を極端に加速させているのだ。
青空が広がっていたはずの白浜海岸で、わずか30分後に視界を遮るほどの激しいスコールに見舞われる現象も珍しくなくなった。「昔の南紀の雨とは降り方の質が違う」。地元の漁業者やマリンアクティビティ業者が異口同音に語る通り、沿岸部の気象パターンは亜熱帯地域のそれに急速に近づきつつある。