首都圏における台風の恐怖は、単なる強風や暴風雨にとどまらない。コンクリートとアスファルトで覆われた都市部は、一度に大量の雨が降ると排水が追いつかず、地下街や道路がまたたく間に冠水する「都市型水害」を引き起こしやすい特徴を持つ。
さらに荒川や多摩川、鶴見川といった大河川が氾濫した際のダメージは計り知れない。広大な低地帯に住宅やビジネス街が密集しているため、浸水被害が長期間に及ぶ恐れがある。暴風による看板の飛散や街路樹の倒木、そして雨水がインフラを締め付ける二重の打撃が、首都圏特有の構造的弱点なのだ。