そもそも「Penguin」という単語はどこから来たのか。語源学者たちの間で最も有力とされる説は、ウェールズ語の「pen(頭)」と「gwyn(白い)」が合体したというものだ。しかし、ここで一つの疑問が浮かぶ。現代のペンギンの頭はほとんどが黒い。なぜ「白い頭」なのだろうか?
実は、かつて北半球に生息していた「オオウミガラス(Great Auk)」という飛べない絶滅鳥こそが、元祖「Penguin」だった。目とくちばしの間に白い大斑点があったため「白頭の鳥」と呼ばれていたのだ。16世紀、探検家たちが南半球で姿の似た未知の鳥を発見した際、勘違いして同じ名前で呼んだことが始まりとされる。
英語の歴史において、全く別の生物の名前が上書きされて世界に広まった珍しい例と言える。こうした背景を知ると、海外の自然史博物館やドキュメンタリー番組の英語解説がぐっと面白くなるはずだ。