しかし、ルールの改変には常に強い抵抗感が付きまとう。往年のファンや一部の野球関係者からは、「9回裏2アウトからの逆転劇こそが甲子園の醍醐味だ」「コールドゲームを導入すれば、高校野球特有の精神性が損なわれる」といった根強い主張がなされている。
対する安全推進派は、「精神論で球児の健康や将来の競技生命を脅かす時代は終わった」と猛反発する。甲子園という特別な場所だからこそ、勝利至上主義や感動の押し売りから離れ、最先端のアスリートファーストな環境を整えるべきだという意見だ。この価値観の対立は、まさに現代の日本社会が抱える新旧の葛藤を象徴している。