家電メーカー各社が今最も凌ぎを削っているのが、超小型・高火力を実現した「一膳炊き」IH炊飯器の領域だ。かつての一人暮らし用炊飯器といえば、安価で機能も限定的なものが主流だったが、2026年の最新モデルは全く異なる技術体系でつくられている。
釜内部の対流を極限まで計算し、わずか150グラムのお米を12分で料亭レベルのふっくら感に炊き上げる。AIセンサーが米の水分量や部屋の湿度まで感知し、浸水時間を自動で微調整する機能まで備わった。5万円を超える高価格帯でありながら、働く単身者やシニア層を中心に品薄状態が続く。「冷めたご飯を温め直すくらいなら、その都度最高の状態を一杯分だけ炊きたい」という切実なニーズに、テクノロジーが完全に応えた形だ。