年間数回の打ち上げにとどまっていた時代は終わった。現在、三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が推進する製造ラインの自動化と民生品の活用は、製造コストを従来の半分へと押し下げた。民間の車載用電子部品を積極的に取り入れる発想の転換が、過剰な品質要求を削ぎ落とし、圧倒的なコストパフォーマンスを実現したのだ。
現場のエンジニアは語る。「以前は一つひとつの部品に過度な手作業と確認工程を要していたが、現在は品質管理の自動化が進み、工場からの出荷サイクルが劇的に早まった」。この量産体制こそが、海外の民間衛星事業者に対して「確実な納期」を保証する最大の武器となっている。