秋田の高校野球ファンの記憶に今も鮮明に残るのが、2018年夏の「金足農旋風」だ。公立農高が全国の強豪を相手に次々と番狂わせを演じ、準優勝を果たしたあの奇跡から8年。2026年の今、再び秋田の地に大旋風が巻き起こっている。
金足農が圧倒的なエースのスタミナとドラマチックな逆転劇で全国を魅了したとすれば、今年の横手高校は「隙のない組織力と知略」で勝負する。スタメン9人のうち大多数が地元・横手市内や仙北地域の出身者。中学時代に目立った実績のなかった選手たちが、知的なアプローチと粘り強い野球で並み居る強豪私立校を撃破していった姿は、かつての感動を上書きするような熱量を放っている。