現代の高校野球において、エース一人の肩に頼る時代は完全に終わった。特に猛暑が年々厳しさを増す2026年の夏、球数制限と熱中症対策が徹底される中で勝ち上がるには、層の厚い投手陣が不可欠だ。
福山の各校が取り入れたのは、明確な役割分担による「継投策」の徹底だ。先発、中継ぎ、抑えというプロさながらの役割分担を高校野球に持ち込み、主戦投手の疲労を最小限に抑える戦術を確立した。
「140キロを投げる投手が3人いれば、どんな強豪校とも互角に戦える」。この戦術的転換が、県大会終盤での粘り強い逆転劇を幾度も生み出す原動力となっている。