今回の台風がこれほどの警戒を集める最大の理由は、太平洋沿岸の海水温が過去最高水準を記録している点にある。通常であれば日本列島に接近するにつれて衰退するはずの熱帯低気圧が、豊富な水蒸気を供給され続けた結果、中心気圧950hPaという極めて強い勢力を維持したまま関東沖へと達した。
気象アナリストは「秋口の海水温の高さが台風の『フルチャージ状態』を保たせてしまった」と解説する。最大瞬間風速は60メートルを超える見込みで、家屋の屋根が飛散したり、大型トラックが横転したりするほどの暴風が予想される。特に鹿行地域や県北地域の沿岸部では、高潮と大波が重なる複合災害への危険度が高まっている。