平成のテレビ史を彩ったヒット作には、常に彼の姿があった。社会現象となったドラマ『HERO』で見せた事務官・遠藤賢司役のコミカルかつ味わい深い演技や、『トリビアの泉』での軽妙な司会進行。彼のトレードマークであるメガネと豊かな表情は、視聴者にとって「画面にいるだけで安心できる指標」となった。
だが、その親しみやすさは決して計算されただけの記号ではない。相手の言葉に耳を傾け、絶妙な間合いで相槌を打ち、場の緊張を解きほぐす。この天性のコミュニケーション能力は、画面の向こう側にいるお茶の間との間に強固な信頼関係を築き上げた。