それでも水が持つ圧倒的な冷却力(気化熱)を活用したい場合、機器を危険に晒さない唯一の安全策がある。それは「室外機本体ではなく、周辺の地面に打ち水をする」という手法だ。
室外機が置かれているベランダのコンクリートや庭の舗装面は、太陽熱を蓄えて40〜50度以上の熱源と化している。室外機はこの熱い空気を吸い込んで冷却を行っているため、効率が落ちるのだ。
夕方や朝方の時間帯に、室外機の周囲1〜2メートルの地面へ向けて打ち水を行う。すると、地面の温度が急速に下がり、室外機が吸い込む空気自体の温度が低下する。本体に一切触れず、水滴も飛散しないため、基板ショートや水垢目詰まりのリスクはゼロのまま、純粋な気化熱効果を最大化できる。