最も大きな違いは、雇用形態と義務の範囲にある。通常の教授が大学に籍を置き、研究室を持ち、教授会に出席し、年間を通じてシラバスに沿った講義を行うのに対し、客員教授の多くは「非常勤」の扱いだ。任期は1年単位など短期であることが多く、週に何度も教壇に立つわけではない。年に数回の特別講義や、特定のプロジェクトの指導だけを担当するケースがほとんどだ。
大学運営に関わる雑務や入試業務、学内政治から解放されている点も特徴と言える。つまり、研究や実務の「美味しい部分」だけを学生に提供する役割を期待されているのだ。この身軽さこそが、第一線で活躍する多忙な人々を大学に引きつける最大の要因となっている。