街の中心部から少し足を伸ばすと、金沢を流れる二大河川——「男川」と呼ばれる力強い犀川と、「女川」と称されるしなやかな浅野川沿いに、息をのむほど美しいロケーションの店舗が見つかる。
大きなガラス窓の向こうに広がる水面と、季節の移ろい。ここでは、注文を受けてから手作業でじっくり淹れるハンドドリップが主流だ。デジタルデトックスを掲げ、あえてWi-Fiや電源を置かない潔い店も増えている。川のせせらぎを聞きながら、湯気立つカップを両手で包み込む。スマートフォンの画面を閉じるだけで、日常のストレスが静かに溶けていくのを感じるはずだ。