1,400余りを数える客席は、どこからでも見やすい千鳥配置が基本となっている。しかし、演目や目的によって「神席」の定義はガラリと変わる。花道をフルに活用する演目なら、1階下手の通路側席が圧倒的な特等席だ。役者が息をのむ至近距離を駆け抜ける際の衣擦れの音や吐息までがダイレクトに伝わってくる。
舞台全体の見栄えやフォーメーションをじっくり堪能したいなら、2階席の最前列が断然おすすめだ。傾斜が適度についているため、前の客の頭で視界が遮られる心配が一切ない。3階席であっても音響の通りが非常に良く、役者の肉声がしっかりと届く設計になっているのは驚きだ。予算や観劇スタイルに合わせて最適なポジションを選ぶことこそ、劇場体験を最大化する鍵と言える。