直まきか、育苗か。栽培者の間で毎年繰り返される議論だ。
トウモロコシは直根性で、根が傷つくと極端に生育が滞る。そのため、本来は畑に直接種を蒔く「直まき」が王道とされてきた。しかし、近年の不順な気候変動を受けて、128穴や72穴のセルトレイを使った「移植栽培」を選ぶプロが増えている。ハウス内や室内で確実に発芽させ、本葉が1〜2枚開いた段階で素早く畑へ植え替える手法だ。この方法なら、地温不足による不発芽や鳥害のリスクを劇的に抑えることができる。根鉢を崩さずに定着させるテクニックさえ掴めば、失敗の確率は一気に跳ね上がる。