相撲人生において、栃ノ心は何度も深刻な怪我に泣かされてきた。特に右膝の大怪我で幕下まで陥落した時期は、精神的にも肉体的にも限界を迎えていたという。引退の文字が頭をよぎる中、彼を再び奮い立たせたのは、ジョージアから送られてくる妻の励ましだった。
日本での生活に慣れてからも、彼女は夫の健康管理に細心の注意を払った。伝統的なジョージア料理を日本の食材で再現し、栄養面から夫の身体をサポート。高カロリーな相撲部屋の食事とは別に、胃に優しくエネルギーになる家庭の味は、栃ノ心にとって何よりの特効薬だったのだ。