宝石店で見かけるガーネットの多くは落ち着いた濃い赤色ですが、鉱物学的にガーネットは単一の石ではなく、類似した結晶構造を持つ10種類以上の鉱物グループの総称です。含まれる金属元素の違いによって、青を除くほぼすべてのスペクトルカラーが存在します。
なかでも高い人気と独自性を持つのが以下の代表種です。
・ロードライトガーネット
パイロープとアルマンディンが自然交配して生まれた品種で、ギリシャ語の「バラ(rhodon)」と「石(lithos)」に由来します。紫がかった優美なワインレッドが特徴で、大人の女性の肌を明るく引き立てるカラーとしてジュエリー市場でも常に高い需要があります。
・デマントイドガーネット
アンドラダイトに属する鮮やかなグリーンガーネットで、オランダ語の「ダイヤモンド(demant)」にちなんで名付けられました。光の分散度(ファイア)がダイヤモンドを上回り、ロシア産の上質な石には「ホーステール(馬の尾)」と呼ばれる特有の内包物が見られます。コレクター垂涎のプレミアムストーンです。
・スペサルティン&ツァボライト
鮮烈なオレンジの光彩を放つ「マンダリンガーネット(スペサルティン)」や、ケニアのツァボ国立公園周辺で産出される爽快なエメラルドグリーンの「ツァボライト(グロッシュラー)」など、個性あふれる色合いが揃っています。