昨秋から今春にかけて行われた九州地区大会。全国屈指の激戦区として知られるこの舞台で、末吉が見せたマウンド支配力はまさに圧巻だった。並み居る強豪校の強力打線を相手に、連投も苦にせずイニングを重ねた。
特に圧巻だったのは、優勝候補筆頭と目されていた強豪校との一戦だ。相手打線は試合前から末吉対策を徹底し、ファウルで粘って球数を投げさせる作戦に出ていた。だが、末吉はその上を行く。テンポの早い投球で打者のリズムを崩し、わずか90球台で完封勝利を収めてみせた。
打線の援護が少ない試合でも、決して焦りを見せない。1点勝負の重圧を力に変え、最後まで相手に流れを渡さなかった。九州を制覇したその原動力は、間違いなく彼の右腕にあった。