「改ざん」の正しい読み方は「かいざん」だ。意味は、文書やデータの文章・数字などを不当に書き換えること。本意ではない形に修正したり、不正に改変したりする行為全般を指す。
なぜ「あらためざん」や「かんざん」と間違われるのか。原因は漢字の「竄(ざん)」にある。音読みで「ザン」「サン」と読むこの字は、常用漢字表に含まれていない。そのため、新聞や行政文書では「改ざん」と交ぜ書きされるのが一般的だ。誤読防止策としては、「竄」の漢字の成り立ちをイメージするのが最も効果的と言える。『新明解国語辞典』でも解説されている通り、「改竄」と表記するのが本来の姿であり、文脈に応じて正しく使い分ける知性が求められる。
文化庁が示す公文書の表記ガイドラインでも、ひらがな表記の「改ざん」が推奨されているが、日本語学の視点から見れば、元の漢字が持つ意味を理解しておくことこそが言い間違いを防ぐ決定打となる。