自身の身体にどの程度のズレが生じているのかは、医療器具がなくても大まかに把握することが可能です。臨床現場で理学療法士がスクリーニングとして用いる測定基準を応用した、簡便な足の長さセルフチェック法と骨盤の歪みチェックの手順を整理しました。
まずは平らな床に仰向けに寝転がり、身体の力を抜いて両足を真っ直ぐ伸ばします。この状態で両足の内くるぶし(内果)の位置を、第三者に確認してもらうか、自ら目視で確認してください。左右の内くるぶしの頂点が一直線上に揃っていれば正常ですが、どちらか一方の内くるぶしが頭側に引き上がっている場合、その側の脚が見かけ上短縮しているサインです。
一人で確認する際は、壁を背にして直立するテストが有効です。かかと、臀部、肩甲骨、後頭部を壁にぴったりと密着させ、左右の腰骨の最も高い突起(上前腸骨棘)に両手の人差し指を当てて水平度を確かめます。鏡を見て指の高さに数ミリから1センチ以上のズレがある場合、骨盤が左右どちらかに傾斜していると判断できます。さらに、普段履いている靴の底裏を観察し、外側や内側の削れ方に明らかな左右非対称がある場合も、日常的な荷重の偏りを示す決定的な証拠となります。