作新学院の象徴といえば、高校野球界に金字塔を打ち立ててきた硬式野球部です。1962年の史上初となる甲子園「春夏連覇」、そして2016年の全国制覇をはじめ、作新学院の甲子園戦績は全国屈指の数字を誇ります。栃木県大会における圧倒的な連覇記録は、全国の高校野球ファンに強烈なインパクトを与え続けてきました。
同校の野球部史を語る上で外せないのが、昭和の怪物と称された江川卓氏の存在です。当時の関係者や自著で語られた「一球一球にスタンドが息を呑む異様な緊張感の中で投げ続けた」という回顧録の通り、彼の残した超人的な奪三振記録と求道的な姿勢は、今なお作新野球の精神的支柱となっています。近年でもプロ野球ドラフト1位指名を受けた今井達也投手(西武)や入江大生投手(DeNA)など、第一線で活躍するトッププレイヤーをコンスタントに輩出しています。
近年の作新学院野球部のメンバー構成を見ると、県内屈指の中学球児だけでなく、全国のシニア・ボーイズリーグから高い志を持った有望株が集結しています。徹底したフィジカルトレーニング、データ分析を駆使した最新の戦術指導、そして礼節を重んじる人間教育が融合し、激戦の関東地区・全国大会でも常に優勝候補の一角に挙げられる盤石の体制が構築されています。