過酷な役柄を見事に演じきるスクリーン上のシリアスな姿とは裏腹に、カメラが停止した瞬間に見せる佐々木千夏の無邪気な素顔は非常にチャーミングだ。多忙を極める日々の合間を縫って楽しむ手料理や、部屋に飾る観葉植物の世話など、日々のささやかな日常を丁寧に楽しんでいるという。
「激しい感情を表現した後は、一度自分自身をまっさらな状態に戻す時間がどうしても必要なんです」と彼女はいたずらっぽく笑う。こうした地に足のついた普段の生き方と健やかさこそが、カメラの前で放たれる圧倒的なリアリティの源泉になっているに違いない。