佐々木朗希投手が全国区の注目を集めるきっかけとなったのは、高校3年春の高校日本代表候補研修合宿でした。実戦形式の紅白戦でマークした高校生史上最速の163km/hは、大谷翔平選手(花巻東高校時代)が持っていた160km/hの記録を塗り替え、日本中を驚愕させました。
中学時代からすでに140km/hを超える剛速球を投げていたものの、成長期特有の骨成長痛や体幹の未熟さがあり、高校1年時は慎重な育成計画が敷かれていました。大船渡高校入学後の球速推移と成長プロセスは、まさに計画的なトレーニングと身体保護の賜物でした。
高校時代の通算成績においても、登板した試合での支配力は群を抜いていました。特に3年夏の岩手大会では、4回戦の盛岡四高戦で延長12回を投げ抜き194球・21奪三振を奪い、自らの決勝2ランホームランで勝利を手繰り寄せるなど、投打にわたって八面六臂の活躍を見せました。