かつては知る人ぞ知るディープな歓楽街だった雑餉隈。しかし、SNSのアルゴリズムが世界中のラーメンマニアにこの店の存在を「発見」させてしまった。今や深夜の行列の3割は海外からの旅行者だ。彼らのお目当ては、観光化された有名チェーン店では味わえない、本物の「ローカル・ソウルフード」である。
ガイドブックには載っていないリアルな福岡の夜がここにある。翻訳アプリを手に店員とコミュニケーションを取る観光客の姿は、2026年の日常風景となった。地元の常連客も「最初は驚いたが、彼らが美味そうにスープを飲み干す姿を見るのは悪い気はしない」と笑う。