一般的なバトル漫画では、キャラクターの身長は単なるプロフィールの一部として扱われがちです。しかし、本作においては、間合い(リーチ)の概念が非常にシビアに描かれています。リーチの短いしのぶがどうやって敵の懐に入るか、逆に大柄な悲鳴嶼がどのように空間を支配するか、といった戦術の組み立てに身長差が活かされています。
また、炭治郎が煉獄杏寿郎(177cm)の背中を見上げるシーンなど、精神的な「大きさ」と物理的な「高さ」がリンクする演出も多用されています。見上げる視線の角度一つとっても、キャラクター同士の心理的距離感やリスペクトの念が表現されているのが、本作の演出の細やかさです。