かつてベストセラーとなったビジネス書『チーズはどこへ消えた?』では、変化に対応できないネズミたちが飢えに苦しむ姿が描かれた。現在の日本社会において、この「変化を拒むネズミ」とは、古いビジネスモデルにしがみつき、DX(デジタルトランスフォーメーション)や人事制度の刷新を怠ってきた日本企業そのものかもしれない。
付加価値を生み出せないゾンビ企業が市場に居座り続けることで、国全体の生産性は低迷し、結果として労働者全体の取り分が薄まる。変化を恐れ、現状維持を選択したツケは、すべて現場の労働者の低賃金という形で支払われている。