2018年から指揮を執る森保一は、日本サッカー史上最も賛否両論を巻き起こしながら、最も偉大な実績を残した監督かもしれない。カタール大会でドイツ、スペインを撃破した戦術的カメレオンぶりは、世界を驚愕させた。選手個々の判断を尊重する「ボトムアップ型」の指導スタイルは、当初「戦術がない」と批判されたが、欧州トップリーグで揉まれる選手たちの主体性と見事にシンクロした。
森保政権の長期化は、かつての「使い捨て」のような監督人事からの脱却を意味している。一貫した強化方針のもと、世代交代をスムーズに進め、2026年大会に向けて「ベスト8の壁」を超えるための強固な土台を築き上げた。彼の存在は、外国人監督のコピーではない、日本独自の指導哲学の確立を象徴している。