学習者の混乱を防ぐためには、最小公倍数 最大公約数 違いを概念的・構造的に整理しておく必要があります。最大公約数(Greatest Common Divisor:略してG)は「共通して割ることのできる最大の数(元の数より小さい)」であり、最小公倍数(Least Common Multiple:略してL)は「共通して倍数となる最小の数(元の数より大きい)」です。
すだれ算における位置関係で整理すると、以下の関係性が明確になります。
・最大公約数(G)= すだれ算の左側に並んだ数だけの積
・最小公倍数(L)= すだれ算の左側と最下段の数をすべて掛けた積
ここで絶対に押さえておくべきなのが、最小公倍数と最大公約数の積 公式です。2つの自然数をA、Bとし、最大公約数をG、最小公倍数をLとしたとき、常に以下の関係が成立します。
A × B = G × L
この公式の成立理由は、最小公倍数 高校数学 互いに素の考え方を用いれば完璧に証明できます。2つの数A、Bは、最大公約数Gと互いに素な整数a', b'を用いて「A = G × a'」「B = G × b'」と表せます。このとき最小公倍数Lは「L = G × a' × b'」となるため、両辺を掛け合わせると「A × B = (G × a') × (G × b') = G × (G × a' × b') = G × L」となり完全に一致します。
この関係式を知っていれば、「2つの数の積が480、最大公約数が4のときの最小公倍数」を問われた際、瞬時に「480 ÷ 4 = 120」と導出できます。高校入試や大学入試共通テストの整数問題でも頻出する必須ツールです。