中学生時代に積み上げた地道な経験と演技の基礎は、やがて社会現象を巻き起こす大作『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)での大開花へとつながっていく。白血病と闘うヒロイン役を演じるにあたり、自らスキンヘッドになることを申し出たエピソードはあまりにも有名だ。
中学から高校へと差し掛かる過渡期に彼女が見せた凄まじい役作りへの執念。それは、中学生時代に培った妥協を許さないプロ意識の賜物だった。観客の涙を誘ったあのピュアな演技の根底には、少女期特有の繊細さと、覚悟を決めた者だけが放つ凛とした強さが同居していた。