手のひらの案内役である地図・乗換アプリも、各社のアプローチの違いによって得意分野がくっきりと分かれている。
圧倒的なユーザーデータとグローバルな網羅性を誇るGoogle マップは、リアルタイムの歩行ルート検索や周辺店舗の把握において無類の強みを発揮する。一方、日本の複雑な交通事情に徹底的に最適化されているのがNAVITIMEだ。屋内測位技術やAR(拡張現実)を用いたルート案内、さらには「エレベーター優先ルート」や「雨に濡れないルート」といったきめ細やかな条件設定は、ベビーカー利用者や悪天候時の移動で圧倒的な支持を集めている。そしてYahoo!乗換案内は、鉄道の運行障害に伴う迂回ルートの提案や、発車番線の即時更新、混雑状況のリアルタイム予測に優れ、日常の通勤通学において堅実なナビゲーションを提供する。状況や目的に応じてこれらのツールを使い分けることこそが、タイムロスを極限まで削る知恵である。