偉大な両親の影は、デビュー当時の彼女にとって決して軽いものではなかった。サンミュージックプロダクションのバックアップや、ソニー・ミュージックエンタテインメントからの楽曲リリースなど、恵まれた環境に身を置きながらも、彼女は常に「誰かの娘」として見られる視線と戦い続けていた。しかし、彼女が選んだ道は、親の威光に頼る安易なスター街道ではなかった。
転機となったのは、徹底的に磨き上げた歌唱力と演技力を武器に飛び込んだ舞台と吹き替えの世界だ。ディズニーの大ヒットアニメーション映画『アナと雪の女王』でアナ役に抜擢された際、オーディションを勝ち抜いたその抜群の演技力と透明感溢れる歌声は、劇中のキャラクターそのものとして絶賛された。さらに、ミュージカルの金字塔『マイ・フェア・レディ』で見せたイライザ役の熱演は、劇評家や舞台ファンから絶大な支持を獲得。実力派ミュージカル女優および声優として、自らの足で確固たる地位を築き上げたのだった。