短足猫の歴史は、1983年に米国ルイジアナ州で保護された1匹の野良猫「ブラックベリー」から始まりました。彼女が生んだ子猫のうち半数が短い足を持っていたことから、遺伝的な研究と交配が進められ、現在の短足品種の礎が築かれました。ひと口に「足が短い猫」といっても、異種交配によって誕生した多様な品種が存在し、それぞれ外見や性格、被毛の性質が大きく異なります。
現在、国際的な猫血統登録機関(TICAなど)で公認または予備登録されている代表的な短足品種は、主に以下の5種に分類されます。
- マンチカン(Munchkin):すべての短足猫の祖であり、最も高い知名度を誇る品種。短い足に引き締まった胴体を持ち、「猫界のダックスフント」とも称されます。非常に活発で走るのが速く、明るく人懐っこい性格が特徴です。
- ミヌエット(Minuet):かつて「ナポレオン」と呼ばれていた品種で、マンチカンとペルシャ系(ペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘア)の交配によって作出されました。ペルシャ譲りのゴージャスな被毛と丸みを帯びた顔立ち、穏やかで甘えん坊な気質を併せ持ちます。
- キンカロー(Kinkalow):マンチカンとアメリカンカールを掛け合わせた希少種。後ろに反り返った特徴的な耳と短い足を持ち、陽気で遊び好きな性格が魅力です。
- スクーカム(Skookum):マンチカンとラパーマの交配種。テディベアを思わせる軽やかな巻き毛と短い足が特徴で、非常に人懐こく愛情深い性質を備えています。
- ラムキン(Lambkin):マンチカンとセルカークレックスを祖父母に持つ、まるで子羊のような縮れ毛を持つ極めて珍しい品種です。穏やかで家族に対して深い愛着を示します。