「卒業アルバムは学校全体に配られているものだから、ネットに載せても違法ではない」という認識は、完全な誤解です。卒アル流出のプライバシー問題において、写真の所有権と肖像権・プライバシー権は明確に区別されます。
本人の許可なくアルバムの写真をインターネット上に公開する行為は、民法上の不法行為(肖像権・プライバシー権の侵害)に該当します。特に氏名、出身校、生年月日などが写真と共に拡散され、卒アル流出本人特定が行われた場合、被害者は深刻なストーカー被害や就職・結婚差別などの実害を被る危険性があります。
さらに、近年改正されたプロバイダ責任制限法および情報流通プラットフォーム対処法により、発信者情報開示請求の手続きは大幅に迅速化されました。匿名掲示板やSNSであっても、投稿者のIPアドレスや契約者情報は数週間で特定され、数十万〜数百万円規模の損害賠償請求や刑事告訴に直面するリスクが極めて現実的なものとなっています。