「翌朝のドロドロした黒い汚れは、体から排出された有毒物質なのか?」――この長年の疑問に対し、皮膚生理学や成分分析の専門家は明確な答えを出している。結論から言えば、あの変色は体内から重金属や毒素が直接染み出したものではない。シート内部に配合された竹酢液・木酢液の粉末が、睡眠中にかく足裏の汗(水分)を吸収して起こる呈色反応なのだ。
実験結果は極めてシンプルだ。シートに水を数滴垂らすだけでも、足裏に貼った時と全く同じように黒く変色し、特有の木酢臭を放ち始める。つまり「黒さの度合い=体内の毒素量」という説は科学的根拠を欠く。しかし、だからといって足裏樹液シートに意味がないと切り捨てるのは早計だ。毒素排出という言葉が独り歩きした背景には、視覚的なインパクトと、実際に得られる軽快感とのギャップが存在する。