ポンド円(GBP/JPY)相場を揺るがす最大の要因は、日英の中央銀行が描く金融政策の圧倒的なギャップにある。イングランド銀行(BOE)がインフレ抑制と景気後退のリスクに挟まれながら足元で慎重な舵取りを続ける一方、日本銀行は長年続いた超金融緩和からの脱却を図り、追加利上げのタイミングを探る局面を迎えている。
この二国間の思惑の乖離が、一瞬のボラティリティを生む。英国の物価指標や労働統計が市場予想からわずかに外れただけで、数千億円規模の資金が急ピッチで移動する。さらに、東京市場からロンドン市場へバトンが渡る16時前後は、スプレッドの拡大とともに相場が急変しやすい危険帯だ。