決戦大会合格後、二人を待ち受けていたのは徹底的なイメージ刷新と過酷なレッスンでした。まず、素朴だったグループ名「クッキー」は却下され、カクテルの名前に由来する洗練された大人の響きを持つ「ピンク・レディー」へと改名。未唯mieと増田恵子は、それまでのロングスカートから大胆な超ミニスカートへの衣装変更を告げられます。
当初、静岡の純朴な女子高生だった二人は、過激な衣装と奇抜な振付に対して大きな戸惑いと羞恥心を抱いていました。しかし、振付師・土居甫による「恥ずかしがって中途半端に踊るのが一番見苦しい。やるなら堂々とやりきりなさい」という強烈な指導を受け、腹を括る覚悟を決めたといいます。
そして1976年8月25日、運命のデビュー曲『ペッパー警部』がリリースされます。「ペッパー警部よ、邪魔をしないで」という刺激的な歌詞、都倉俊一のファンキーなブラスアレンジ、そして土居甫による股関節を大胆に開くセンセーショナルな振付。テレビ初披露と同時に歌謡界に激震が走り、当初の賛否両論を圧倒的なパフォーマンスでねじ伏せ、瞬く間にオリコン上位へと駆け上がっていきました。