なぜ今、ダイレクトな表現を好むと言われる若い世代の間で、このような回りくどい表現が流行しているのだろうか。そこには、SNS時代の「傷つきたくない」という心理が働いている。
告白してフラれるリスクを最小限に抑えるため、「月が綺麗ですね」というセーフティネット付きの言葉が重宝されているのだ。もし相手の反応が悪ければ、「ただ天気が良かったから」と言い訳ができる。この心理的ハードルの低さが、タイパ(タイムパフォーマンス)やコスパを重視する現代の若者にとって、最も効率的でエモーショナルなコミュニケーション手段として映っているのだろう。