かつての「お使いもの」を買うための厳格な空間から、誰もが気軽に立ち寄れるオープンなカフェ・体験型空間へと変貌を遂げた自由が丘本店。ガラス張りの工房からは、職人が一つひとつ丁寧に菓子を仕上げる躍動的な手元を臨むことができる。出来立ての温かいどら焼きや、その場でクリームを充填するナボナを買い求める人々で、店外まで列が伸びることも珍しくない。
「和菓子は特別な日のためのものではなく、日常の小さな幸せであるべきだ」。店舗の設計思想からはそんなメッセージが伝わってくる。モダンな木目調の内装と温かみのある照明は、Z世代の若者たちにとっても親しみやすく、SNSを通じた自発的な口コミ拡散の拠点としても機能している。