日本においても、蛇と食の関わりは深い。特に厳しい寒さや過酷な農作業を乗り切るためのスタミナ源として重宝されてきたのがマムシだ。黒焼きや粉末、あるいは酒に浸けて飲むスタイルは、古くから日本の民間療法として根強く根付いてきた。現代でも精力増進や疲労回復の代名詞として知られている。
南国沖縄に目を向ければ、代表的な特産品としてハブ酒が思い浮かぶ。猛毒を持つハブを泡盛に長期間漬け込むことで、アミノ酸やエキスの抽出が行われ、独特の芳醇な香りと力強い味わいが生まれる。かつては家々の床下でひっそりと作られていた養生酒が、今では観光土産としても、本格的な健康酒としても全国で広く愛されているのだ。