インターネット空間、とりわけSNSの普及は、この残酷な心理をさらに過熱させました。X(旧Twitter)をはじめとするプラットフォームでは、トラブルに遭った当事者の過去の発言や行動を掘り起こし、「叩いても良い隙」を見つけ出して一斉に糾弾する現象が日常茶飯事となっています。
ネットユーザーの反応を分析すると、「税金の無駄遣いをするな」「警告を無視したのだから救済する必要はない」といった、正義感を装った攻撃が目立ちます。匿名性の陰に隠れ、自らを安全圏に置いたまま「自己責任」という大義名分を振りかざすことで、手軽なストレス発散や承認欲求の充足が行われている構図です。
この空気感は、挑戦を試みる人々に「一度でも失敗すれば社会から永久に切り捨てられる」という強烈な恐怖を植え付けます。起業や新たなキャリアへの挑戦、困ったときのSOSの発信を萎縮させ、社会全体の活力と寛容さを著しく削ぎ落としています。